クレー射撃上達虎の巻   《 八百長? 》





前回のローカル大会で見事? 25枚目を外したW君。


悔しがることしきりです。

1枚目を外した24点は皆

「よく頑張ったね」と褒めてくれますが、

最後を外した24点はボロクソです。


そこで、少しずるい満射の撃ち方




20枚目までノーミスできたなら、


残り5枚を確実に取ろうという魂胆です。


ただし、協力者が一人必要です。



1ラウンドの中でひとつの射台から出るクレーは5枚、

その内訳は左2枚、右2枚、ストレート1枚、と決まっています、

つまり20枚を撃った時点で各射台は4枚放出されています、


と言うことはその4枚を記憶していれば残り1枚は

当然どの方向に飛ぶかわかる、と言う訳です。


しかし1枚に集中している射手にとってこれを記憶しておくのは難しい。



「W君,今日は試合だと思って1ラウンド撃ってみよう、


後ろでオレがメモをとっておく、


21枚目からは後ろで立っているオレを見ること、

左を向いて立っていれば次にでるのは左のクレー、正面ならストレート

右を向いていれば右のクレー」


「よっしゃあー」


気合いは十分。



生憎、20枚目までで18点、2枚外した、

しかし残り5枚を取れば23点、9割超え、Aクラスです。



打合せ通り“八百長”が始まりました。


結果2枚を外しました。

都合22枚、Bクラスです。



何故か?


出る方向が解っているために、

見事に銃が走ってクレーの先へ行っている、


そこで銃を止めて撃つ、


絵に描いたような“引き止まり”です。


命中した3枚も「必死で撃った」と言います。




クレー射撃の奥の深さですナ。


教訓  下手の考え休むに似たり

    次の1枚に集中すること!