猫にマタタビ!
『猫にマタタビ』『お女郎に小判』
お女郎に小判をあげると悶絶するかどうかは解りませんが、
猫にマタタビをあげると、もうメロメロ!
さて、この名前の由来は?
頭の痛くなる学説とやらは別として、
モノの本に依れば、もともとは“ワタ蓼”(わたたで)なんだそうです。
果実のワタが蓼のように辛いから。
果実のワタとは、メロンや瓜のタネの周りにある、柔らかい部分。
この“わたたで”が歴史の“長期熟成”によって、
『マタタビ』に転訛したんだそうな。
もうひとつは、1713年(聖徳三年)に書かれた『和漢三才図会』によると、
ある時、旅人が山中で病を得、歩くことができなくなったとき、
近くの木の実を食べると不思議なことに病は消え、元気が出て、
“また、旅を続けられるようになった”とあります。
それで、この木の実を『またたび』と呼ぶようになったとか。
チョット、眉にツバを付けたくなるお話ではあります!
また江戸時代には民間薬の原料として貴重な植物であったそうです。
効用は中風、リューマチ、冷え症。
もちろん食べて良し、ただし元の名が蓼というくらいですから、
美味しくなかったことは想像がつきます。
ただし、猫が大好きなこのマタタビも過度に与えすぎると、
呼吸不全を起こし、最悪死に至る場合もあるそうですから、ご用心!
因みに、あのキューイフルーツはマタタビの仲間なんですって。
そういえば、切り口、種の様子がよく似てますナ。