武士が出陣の時、してはいけないこと!
人気のテレビドラマ真田丸!
かの時代、勇ましい武士たちの『いざ出陣!』の際には、
結構縁起をかついで大変だったようで。
その1、鎧を着る時には北を向いてはならない。
その2、鎧を着せたり、式三献の酌をしたり、大将に兜を渡すときには、
右へ回る所作をしてはならない。右へ回ることは逃走を意味するからなんだそうで。
勿論、退くなんてぇのは論外。
その3、人間ばかりじゃござんせん、馬も後退りしてはゲンが悪いってんで、
騎乗後に後退りや右回りをしたら、一旦降りて乗り直す!
また胴ぶるいしても「これは縁起が悪いわい」と、降りて腹帯を締め直す。
(こんなことを、いつまでもやっていたら家来共は戦意喪失してしまうわ)
さあ、いよいよ大将の身支度が整い、いざ出陣!
この時、テレビドラマでたまに見るのですが、
「殿、どうかご無事でお帰りあそばせ」と、
愛妻や愛妾が解れを惜しむ場面がありますが、あれはあり得ないシーン、
出陣の時はいっさい女ッ気無し。
「命を賭して合戦に向かう際は行いを慎み、身を清めること、
まして前夜、妻妾とニャンニャンするなどもってのほか」なんだそうです。
とりわけ妊娠中の女性が鎧兜や刀に触れることも、
「死につながる」と特に忌み嫌われました。
合戦を前にして、女に心ひかれているようでは、
勝ち目は無いってぇことなんでしょうか。