クレー射撃上達虎の巻  【射撃の素質 その2】

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ふぅ~ 何をどうやっても写真のアップロードができないため
不本意ながら暫く投稿をお休みしておりましたが、
はてなブログ》が新しいバージョンになって

アップロードができるようになりました。


さて、クレー射撃に《素質》というものはあるのでしょうか?

定年退職を機に始めたという0さん

まだ2シーズン目のフォームです

そこそこの技量を持つひとが見たら

「オッ、なかなかやるな」と思うはずです

 

射場でいろいろ質問をしてくるのですが、

その内容がチョット普通の人とは違うのです。

ほとんどの初心者は「どうすれば当たるようになるのか?」

と聞いてきます。

これは「どうすれば女にモテるようになるんだべ?」と同じようなもので、

これに答えるには三日間喋り続けても終わらないでしょうし、

そうしたところで当たるようにはなりません。

多少意地悪な回答をするとすれば

「よく狙って撃て」でしょうか。

 

ところが0さんは「自宅での据銃の練習は必要か?」

「膝は曲げるのか、伸ばすのか?」

「構えた時に何処を見るのか?」

先日も「銃口はどのくらいの高さに構えればよいのか?」

と、実に“的を射た質問”をしてきます。

 

これらは“当てる”ことよりも基本の要素なのです

“当たる” “当たらない” はこれらの基本を積み重ね体得した先に

あるものです。

この質問から察するに相当な研究と努力をしているのだと思います。

 

よく「オレは長年撃っているが上手くならない、素質がないのだろうか」

という人がいますが、これらの人は「当てたい」と思う気持ちが

先行して、基本の習得よりも、とにかく数多く撃つ傾向があります。

(射場や装弾メーカーにとっては素晴らしいお客様ではあるのですが)

 

私は生来不器用な性質なので、今の0さんのフォームに

辿り着くまでに相当の時間がかかりました。

しかし、その時間の差こそあれ、基本を習得したうえで練習を重ね

ある程度の成果を得るには“素質”は問題にならないと思います。

しかし現実には常に高得点をキープする人とそうでない人がいます

強いてその違いをあげるとすれば、基本を習得する努力が足りないか、

その方法に誤りがあるのだと思います。

 

実生活において、目標を決めたらそれに邁進する人と、

行動に移る前に悪い結果を思い悩むひとがいます。

所謂“優柔不断”型

また難しい仕事を与えられた時に「こうすればできる」よりも

「こうだからできない」と、できない理由を先ず考えるひと、

こういうひとは性格的な“素質”はないといえます。

 

余談ですが、射撃を続けるうちに、

上達に不可欠の“思い切り”を習得したひとが、

実生活での“優柔不断”を克服した例もあります。

 

着々と“当てるための基本”を身につける努力をしている0さんのこれからが楽しみです。