クレー射撃上達虎の巻 《装弾の話》

そういえば使っている装弾は

Ｗ社製のＡＡだったね？」

一見華奢な体躯のF君は比較的反動の強い弾を使っている。

「ウン、練習の時はほかのメーカーのも使っているけど」

「結構反動の強い装弾だな」

「でも相性がいいんですよ」

クレー射撃で最も重要で難しいのが、

装弾の選び方といえる。

それは努力や技量ではどうにもならない要素を持っているからである。

装弾には、弾速が速くなれば

反動、は強くなり、

パターンは広くなるという定理がある。

「二種類の装弾でクレーを撃ったときに、

煙のようになる場合と、パラッと割れる時がある、

装弾との関係は分かるかな？」

「弾のスピードが速いほうがパワーがあるから煙のように割れる？」

「多くの人が気が付いていないようだけれど、

さっきの定理によれば、弾速が遅いとパターンは狭く、つまり密になる、

弾速が速いとパターンが広がる、つまり粗くなる、

これは物理学的に変えようのない法則だ、

つまり弾速の遅いほうが密なパターンで捉えるから煙のように割れる

感覚的には逆のように感じられるかもしれないけれど…」

「でも、何故みんな速い弾を使うんだろう？」

「それは“狙い越し”が少なくて済むから、それにパターンが粗になって

ポロッと数個にわれる程度でも一点は一点だからね、

勿論、弾速の速い弾でも短い距離で捉えれば煙のように割れる」

「へ〜え、今までは逆だと思っていたよ」

「実際にはパターンのほかに“ショットコロン”という要素も

考えに入れなければいけないが、それはこの次に話そう」

http://d.hatena.ne.jp/kumanoritan/20131014/1381750257

「

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