猫の長旅 世界一
このまえは、ネコの“長旅”日本記録を紹介しましたが、
世界記録は、どのくらいの距離を我が家まで“長旅”をしたのでしょう?
カリフォルニア州に引っ越すことになりました。
そして飼っていた猫のトムを
新しい家主であるハンソンさんに託しました。
しかし半月ほどすると、トムが忽然と姿を消してしまいました。
スミス夫妻もハンソンさんも、トムを忘れかけていた、
二年と四十二日が過ぎたある日、
カリフォルニアに住むスミス婦人は
庭で、聞き覚えのある猫の鳴き声を聞きました。
夫のスミス氏が庭にでてみると、
一匹の痩せこけた猫がスミス氏に駆け寄り、
喉をゴロゴロと鳴らしながら身体をすりつけてきます。
姿は変わり果てていますが、
体の特徴、好きな食べ物、
それは、間違いなくトムだったのです。
トムは主人を追いかけ、
実にアメリカ大陸を横断してきたのです。
その距離、約5000キロ。
一日におよそ6.5キロを歩いたことになります。
よほど強い絆で結ばれていたのはわかりますが、
それにしても何故、もとの飼い主が5000キロも離れた
カリフォルニアにいるのがわかったのでしょう?
動物には、われわれ人間の理解を超えた超能力があるのかも知れません。