女性の“ツバ”で酒造り!

 



日本の酒造りのルーツは?


それはいつ頃で、

どんなものだったのでしょうか?



口噛酒”(くちかみさけ)

別名“美人酒


名前はなんとなく、なまめかしいのですが、

奈良時代初期の『大隅国風土記』(おおすみのくにふどき)に

書かれている、その作り方はってえと、


うら若き乙女がアワ、ヒエ等の雑穀類を口に含み、

時間をかけ、充分に咀嚼をします、

つまり長いこと口のなかでクチャクチャするわけですナ。


すると、唾液中のアミラーゼによってデンプンが分解されて、

ブドウ糖が作られます、

そしてたっぷりと唾液と混ざり合ったところで、

器の中に吐きだし、溜めておくと

野生酵母が糖を醗酵し、アルコールが生成され、お酒となるわけです。


沖縄の西表島では大正末期まで、豊年祭の神事には

この方法で造られた“御神酒”が奉納されていたそうです。

ただし、口噛みをするのは、美人の、

それも処女でなければならなかったそうです。



アルコール分はかなり低いため、

酒税法には抵触しないので皆さん試してみては?



でもねぇ、若き乙女ならまだしも、

白寿を迎えようってぇオバーチャンの“口噛”では、

悪酔いしないんだべかねえ


 ある大学で“口噛酒”を造る実験をしたそうです。

実験は見事成功。


しかし、女子大生の造った“口噛酒”は呑まれたそうですが、

教授の造ったそれは、

呑んだひとはいなかったそうな。


そりゃそーだよネェ。