クレー射撃上達 虎の巻 《 右のクレーが苦手! 》
平日ではあるが、
仕事を部下に任せ、久しぶりにK射場に向かう。
ひとは、これをサボリと言う。
短くも本格的な北国の射撃シーズンである。
射友Sさんの姿があった。
冬にスキーで足を負傷したせいだろうか、
右のクレーを追ったときに、やや左肩が下がる。
本来スウィングした時も、肩は水平を保たねばならない。
外した7枚の内、5枚が右のクレーである。
1ラウンドが終わったところで、
「何が原因かわかるかい?」
「ウ〜ン、暫く撃っていなかったせいかな
気が付いたことがあったら教えてくれないか」
「左足に重心が乗り過ぎていないか?
前傾が少ないからそうでもないが、これで前傾がきついと
悉く、右失中となる」
右利き射手にありがちな所謂“スエー”である。
矯正の一つの方法は左右の足の踵をつけてしまう、丁度“気をつけ”の姿勢である。
言うまでもないが上体は正面に対し45°をキープすること、
その後、スエーをしなくなったら、
もとのスタンスに戻すことは言うまでも無い。
「それと基本に戻って、
待機の姿勢で、直立から上体を前に倒すのではなく、
腰を後ろに少しひくようにすること、
そうすると重心が前に行きすぎるのを防いでくれる。
これを頭にいれて、一休みしたら、一緒にもう1ラウンド撃ってみよう」
「ああ」
2ラウンド目、4枚外した内、右のクレーは2枚である。
流石に射撃のセンスは抜群である。
もう少し撃ちこめば本来のスコアに戻る筈だ。