談志師匠から頂いた数十通の手紙を読み返しながら整理をしていた。
平成14年の手紙の中に
「人生の終わりに近付き、未練の整理をしていますヨ」
何かを感じていたのだろうか、それとも単に加齢を嘆いていたのか。
多忙極まりない師匠のはずである。にもかかわらず、
地方の一落語ファンのために丁寧に手書きで、時には多色を用い、
またある時は自分の似顔絵を書いてくれた師匠。
テレビの映像からは信じられない人も多いだろう。
ナマの談志は照れ屋で律儀で心優しい。
来年の夏は師匠から頂いた『立川流』と染め抜いた浴衣の反物を仕立ててみようか。
この浴衣を着て立川談志の落語会に行くのが楽しみだった。
合掌。