ナニ! 馬にも“ぎっちょ”がいる?


 “ぎっちょ”の馬がいる?


ウソでしょ、だいいち手が無いのにどうして左利きとわかるんだ?

ウマが左の前足で箸を持って、カップラーメンを食ってる姿なんぞ、

ついぞ見かけたことがない。


「馬の場合は、利き手ではなくて、利き足、


農耕馬はわかりにくいけれど、競走馬を良くみると、


コースを走る時に両前足を同時に出さず、右前足または


左前足を手前に引いた形で走る馬がいる、


左前足を手前に引いて走る馬は右側よりも、


左側のほうが地面を蹴る間隔が狭いから


左回りのコースが得意というワケ、これが“左利きの馬”」


実際、左周りのコースにはめっぽう強いが、


右回りのコースはからきしダメという馬がいるらしい。


それならば、と競馬が好きな友人に、


「馬にも“左利き”がいる、

出走する馬をよ〜く観察したまえ、その日のコースが左回りならば


“ぎっちょ”の馬を買うべし」


とエラソーな顔で教えてやった。


友人曰く「そんなことはデータとして競馬新聞に載っとるわい」



知らぬは、わたし馬鹿りなり!!




ついでに、もひとつ。


猫はノドをなでられるとゴロゴロと気持ちよさそうにするが、


馬にもそういうところがあるのだろうか?


あるんだそうです。


それは“唇”なんだそうです。


そこは繊細な触覚が豊かで、


優しくなでてやると、目を細めてウットリ。



ホントかいな?と先日、あるところで、


人のよさそうな?馬がいたので、そおっと唇をなでてやると、


ナルホド、相性の悪そうな丸顔の私に、


あの長い顔をすり寄せてくるじゃァありませんか。


それを見ていた飼育係と思しきオッサンが、


「オタク、馬関係の人かい?


コイツはあまり人になつかないんだ、この前かじられたヤツがいる」


先に言えっちゅーの。





ただし馬というのは、あの大きな体に似合わず、


非常にデリケートな生き物なんだそうです。


くれぐれも、不用意に近付いて蹴っ飛ばされないように!