猫の葬儀広告を出した、アノ大作家!
死亡した猫は『吾輩は猫である』のモデルになった猫、
といえば、もうおかりですね、あの夏目漱石です。
しかし漱石も奥さんも猫は嫌いだったそうです。
この猫は三毛の捨て猫でしたが、
何度追い払っても漱石の家に戻ってきてしまいます。
でも一緒に住んでいるうちに、情がうつり、
引っ越しをしても連れていくようになったそうです。
早稲田南町の家に引っ越してきて、一か月ほど経ったとき、
この猫は息をひきとりました。
漱石が出した葬儀広告は、
『辱知(じょくち)猫儀久々病気の処療養相叶わず昨夜
いつのまにか裏の物置の竃(へっつい=かまど)の上にて逝去致し候。
埋葬の儀は車屋をたのみ蜜柑箱へ入れて裏の庭先にて執行仕候。
但し主人《三四郎》執筆中につき御会葬には及び申さず候』
この猫さんの墓は現在、新宿区の文化財になっているそうです。
合掌