情報が漏れる、読み取られる!


 やっと“コピペ”が使えるようになった私には想像もできないことだが、

パソコンに精通した人ならば、

ブログやソーシャルメディアに投稿された写真をダウンロードすると、ナント

撮影に使われたカメラの機種、設定値、さらには撮影場所まで

わかるというのだ。


例えば、料理の写真と一緒に

「今、イタリアの一流レストランで食事をしています」

と投稿しても、実は近所のイタ飯屋であったりするワケ。


そう言えば、テロ組織イスラム国が投稿した画像から

アメリカ軍がその場所を特定し、

ピンポイント爆撃を行ったという報道がつい先日あった。




 元フィギアスケート日本代表選手の

アツアツのツーショットがネット上で物議を呼んでいるらしい。

画像を見ると仲睦まじい様子が写ってはいるのだが、

これが“のべつ”となると、コメントにみられるように、

違和感というか不自然さを感じるようになる。


豊富な、とは言わないが恋愛経験がそこそこある人ならば

解るだろうが、


実は心が通い合っていないが故に、

それを多くの人に“発信”“拡散”し

既成事実と認知してもらうことにより

その不安を打ち消し、あるいは「私たちは幸せ」と

自分に言い聞かせる手段といえまいか。


“知らせたい事実”から、皮肉にも“知られたくない真実”

が読み取られることになる。



因みに私など、ある出会い系サイトで、知らぬ間に“優良会員”に

登録されている。

おまけに掲示板とやらに私の名前で

《友達募集》のカキコミもされているらしい。

おかげで?毎日何通ものメールが届く。


先日は憶えの無い御仁から手紙が届いた。


ある人物の勤務先に添えて、

その人物のサイトを見ろという他愛のないものだが、

実名で登録してあるソーシャルメディアから

私の情報を得るのは、そう難しいことではないのだろう。


個人情報のセキュリティのレベルが高くなったと言われているが、

裏を返せば、それを盗み出すレベルも高くなっているといえる。


ソーシャルメディアには有益で学術的な情報、

或いは生活に役立つ情報もある。

それは紛れも無く文明の利器ではあるのだが、

それがこの世に誕生してから、

常に、ついてまわる言葉がある

“諸刃の剣”である。


情報化社会と言われて久しいが、

安易な個人情報の開示には気をつけなければならない。