“Whisky”と“Whiskey”の違いって???
ウィスキーの語源はラテン語のAqua・Vitae(アクア・ヴィテ)
その意味は“命の水”だそうです。
まさに、言い得て妙ではありませんか(少なくとも酒呑みにとっては)
その名のとおり、作り始めの頃は嗜好品ではなく、
医薬品であったのは驚きです。
ところで、ウィスキーのラベルに“Whisky”と“Whiskey”の
二種類があるのをご存知でしょうか?
英国に於いて、先ずスコットランド産のウィスキーありき。
いわずもがなスコッチウイスキーです。
これが“Whisky”
その後、
アイルランドのダブリンのある業者が
「オイラのつくったウィスキーは、
他のものとは、ひと味もふた味も違うやんけ」
と、差別化をはかるために、
一文字eを加え“Key”、つまり“Whiskey”としたそうな。
ところがアイルランドの他のメーカーもそれを真似して、
いつの頃からか、
アイリッシュウィスキーは“Whiskey”と綴るようになった。
ならば、アメリカンウィスキーは?
なんと、両方あるのです。
ジャックダニエルは“Whiskey”
アーリータイムズは“Whisky”
勝手な想像ですが、
アイルランド系移民の人達が新天地でつくり始めたのが“Whiskey”
スコットランドから渡って来た人達によってつくられたのが“Whisky”
ではないでしょうか?
もうひとつ、チョット眉に唾をつけたくなる話は、
開拓時代、ウィスキーは高価で貴重なものであったので、
頑丈な箱にしまい、“カギ=Key”をかけて保管したので、
アメリカでは“Whiskey”が主流になったとか。
因みに日本では歴史的にスコッチウィスキーの流れをくむことから、
“Whisky”
これからは、
ウィスキーのラベルを眺めながら呑むのも一興かもしれませんね。
ただし、くれぐれも、
“Whiskey”を呑みながら、
「このスコッチは旨いね」などと言わないよう。
以上、知っていても一文の得にもならないお話。