《招き猫》の名前は？？？
御馴染み、縁起ものの【招き猫】
この猫の名前は『たま』
その由来は諸説あるようです。
新宿区の自性院説、
京都伏見の稲荷神社説、
そのなかでも最もポピュラーなのが、
世田谷区の豪徳寺説。
その豪徳寺で飼われていた猫の名前が『たま』。
豪徳寺はもともとは吉良氏ゆかりの寺で弘徳寺といいました。
文明十二年（1480年）に建立され大いに栄えましたが、
赤穂事件後、吉良氏の衰退とともにすっかり寂れてしまいました。
あるとき領主の井伊直孝がこの寺の前を通りかかると、
この『たま』が門前で手招きをします、
通り過ぎようとすると直孝の裾をくわえて離しません、
しかたなく寺に入っていきました。
和尚は『たま』の無礼を詫び、茶を勧め四方山話をしていると、
急に雷鳴が轟き土砂降りの雨。
直孝は『たま』が豪雨を予知し助けてくれたと、いたく感激し、
寺に多くの金品を寄進しました。
もうひとつの話は、
直孝が山門脇の大木で雨宿りをしていると、
『たま』がしきりに手招きをするので境内に入っていくと、
その直後、雨宿りをしていた大木にカミナリが落ちたのです。
その後、寺は井伊家の菩提寺となり、
名も豪徳寺と改め、この『たま』のおかげで
手厚い庇護を受け、名刹として大いに栄えました。
此処豪徳寺にあります。
これを読んだ方に幸運が訪れますように。
