八っつぁん、熊さん、御隠居さんの【地球は怒っているぞ】
八っつあん 「おい熊公、近頃やけに地震が多いじゃねぇか、おめぇんとこのボロ家はでぇじょうぶか？」
熊さん 「おおきな御世話だ。それにしても、降れば大雨、晴れれば旱魃、
いったい地球はどうなっちまっているんだい」
八っつあん 「核実験だの、熱帯雨林の開発なんてぇのも関係があるのかな」
熊さん 「ひとつ御隠居にきいてみようじゃねぇか、
おう、御隠居、かくかくしかじかだ、地球はどうなっちまっているんだい」
御隠居 「そうさな、ワシにも難しいことはよくわからんが、もっともらしい大義名分を
あげるが、核がないと平和が保てないほど人間は愚かなんじゃろうか、
ほかにも有害物質の拡散だの、海洋投棄、
空気や海を汚し続けている、おまけに修理の方法すらわからないんじゃ、
ワシには人間が地球をいじめているように思えてならんのじゃよ」
八っつあん 「ちげぇねえ」
熊さん 「このままだと、てぇへんな事になるんじゃぁねぇか」
御隠居 「おまえさん達、癌という病気を知っているじゃろ、
あいつらも、そこそこで増殖だの転移をやめておけば
人間と共存できなくもない、
だが、どんどん自分の領分を大きくしていくと、
拠り所である人体を蝕み、殺してしまう、
つまり自分も死んでしまう、愚かな話じゃろ。
このことに気付かんと本当に人間の手で地球を殺してしまうかも知れんな。
今、地球はそんな人間に怒っているんじゃなかろうか、
今、おきている天変地異は地球の悲鳴じゃなかろうか」
八っつあん 「そうか、地球がひとつの生命体ってぇわけか」
熊さん 「オレ達人間は地球の細胞のひとつみてぇなモンかい」
御隠居 「ワシらひとりひとりが命を、自然を、モノを大切にせんと、
いつか、しっぺがえしがくるぞ」
八っつあん 「難しい話になっちまったけど、人間の都合で自然を汚したり、
壊したりしちゃぁいけねぇってことかい、おい熊公、わかったか」
熊さん 「おめぇもこれから川に小便なんぞするんじゃねぇぞ」
おあとがよろしいようで。
