サイトって何だ! 自殺志願者?必見!



大学時代の友人からface bookなるサイトで後輩が沢山載っていると聞かされた。


早速自分のページを作って後輩を検索、なるほど結構いるではないか。

友達になる』をクリックしまくり。

数日すると複数の女性からメッセージが届くようになった、

後輩でもなし、名前に心当たりもない。


内容は大同小異で「プロフィール自己紹介、リンク先のブログを見ました、

悩んでいます、メールを下さい」というものである。

何回かメッセージのやり取りをし、指定されたアドレスをクリックすると

なんと出会い系サイトにリンクするのである。

なかには携帯のアドレスにアクセスを求めるものもある、結果は同じである。


 しかし稀ではあるが赤裸々で真面目な内容もある。




あるOLは帰宅すると食事もそこそこに、寝るまでパソコンの前で

一日の出来事を投稿し、コメントを心待ちにするという。

そのサイトをみると、何のことはない、朝起きてから帰宅するまでの出来事の羅列である、


写真も載せ、明るいタッチで書いてはいるが、何か叫びのようなものが行間から見てとれる。


彼女は淋しいのだろう、現実に豊かな人間関係に恵まれていれば、日々の私事を“報告”し、

ネットで友人を探す必要などないのかも知れない。



またある女性は冷え切った御主人との淋しさを紛らわすために、

数日おきに『バーチャルなオノロケ』を投稿していると言う、


実際には不在の夫の前に並ぶ『豪華な夕食の写真』も添付する凝りようである。



ある評論家は、これらを自己顕示欲のはけ口、精神的なマスターベーション

と言っていたが、一面をとらえればそう言えなくもない。


だがそれで全てのサイトを括るのは早計である。


 社会的な事象に対する意見の交換や、素晴らしい情報の開示や共有などもある。


後輩S.Mさんのサイトをみると、私事の披歴ではなく、素晴らしい感性で

日常の出来事から感じとったことを、日々の指針、あるいは座右の銘のように

ときには先人の格言を引用し、美しく、力強い文で綴っている。


自殺者を募る馬鹿げたサイトがあると聞いたが“実行”する前に

彼女のサイトを見てみるがいいだろう。


自ら命を断つことの愚かしさと生きる勇気を教えてくれるに違いない。


私も少し心が疲れた時に彼女のサイトを見、或いは見返し、元気を貰っている。



 また、あるサイトではGE社で工場の管理にRCヘリコプターを使った映像や

一秒間に一兆コマのフレームがとれるカメラの紹介に目をみはった。

これらは下手な専門誌よりも平易に且つ迅速にそれらを提供してくれる。




 種々のサイトは中東や中国などで今後、体制の変革に大きな関わりを持

可能性がある。

ただし既存の体制の崩壊にはその端緒となりえるが、

新体制の建設には力が及ばないであろうことは、

賢明な諸兄ならば既にご存知と思う。




 ネットによるコミュニケーションは紛れも無く“文明の利器”である。


しかし、それらが誕生したときから常についてまわる言葉は、


諸刃の剣