“ナメクジ”に砂糖をかけたら?


 昔は台所などによく出没していました。

あまり可愛らしいとはいえないヤツですな。

最近はめっきり見なくなりましたねェ。

若い人達は実物を見たという経験はほとんどないでしょう。

それでも知識として、コイツに塩をかけると

だんだん小さくなり、ついには死んでしまうことは知っています。


では、このナメちゃんに砂糖をふりかけたらどうなるでしょうか?


① 塩とは逆にでっかくなる。

② 変わらない、おいしそうに砂糖を食べる。

③ 塩と同じように小さくなり、御臨終。




答えは③


ナメクジの身体の表面は、

水分が行ったり来たりできる特殊な粘膜で覆われているんだそうです。

そのため塩をかけると、体内の水分が外側の塩に吸い出され、

遂には脱水症状でオダブツというわけ。

つまり、水分を吸収するものであれば、

砂糖でもおなじ結果となります。

因みに正しくは、

溶けしまうのではなく、干からびてしまうんですね。


ただし途中で、生きとし生けるものへの愛に目覚め、

「殺してしまうのは忍びない」と悔悛の情に苛まれたら、

すぐに水をかけてやれば“蘇生”するそうです。




※蛇足

“塩”だけに限っていえば、

同じ現象が“漬物”

塩をまぶして、重石を載せておくと水分が外に出るのがわかります。

ならば、人間に塩をまぶして、頭の上に漬物石を載せておいたら?

これが、同じように干からびてしまうんだそうです。

(まだ、試した人はいないそうですが)