マラソンとトイレと黄金のメダル☆
一度競技が始まると、数時間、休憩時間はおろか
トイレに行く時間などとれないのがマラソンである。
アメリカのフランク・ショーターという名前を憶えている人はいるだろうか。
昭和48年の琵琶湖毎日マラソンの優勝者である、が、ただの優勝ではない。
文字通り黄金のメダルに相応しい優勝である。
大津市の競技場を55人の選手がスタートし、ショーター選手はたちまちトップに躍り出た。
2位以下を大きく引き離し、独走態勢である。
ところが10キロを過ぎたあたりから急にスピードが落ちはじめた。
何やら苦しそうである。
ついに16キロを過ぎたところで突然沿道の観客が振る小旗を奪い取ると、
田んぼの中に一目散。
そして、しゃがみこんでしまったのである。
ナント、排泄行為に及んでしまったのだ、それも大きいほうを!
小旗でお尻を拭くと、再びコースに。
この間約1分。
このウンチタイムの間に2位のビタリ選手、3位の佐々木選手が抜いていったが、
このあとがすごい!
ショーター選手はグングン追い上げ19キロ地点で再びトップにたつと、
そのままゴールイン。
文字通り、黄金のメダルに相応しい“大”優勝〜!